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第17回ナノマグネティックス専門研究会 報告
日 時:2006年 7月 21日(金)13:00〜16:40
場 所:日本大学理工学部駿河台校舎1号館2階121会議室
参加者:24名

 今回の専門研究会は、磁性記録材料に関連した内容として、高Ku磁性ナノ微粒子の合成、ハイブリッド(熱アシスト)記録手法、媒体動特性制御法の提案、種々の磁気特性が同時観察可能な磁気光学顕微鏡、について御講演をお願いし、活発な議論がなされた。講師の皆様、ならびに活発にご討論いただいた参加者の方々に、この場を借りて感謝いたします。
  1. 「SiO2ナノリアクター法により合成されたL10-FePtナノ微粒子の構造および磁気特性」
     小野輝男,森本泰正,玉田芳紀,山本真平,高野幹夫,那須三郎(京大化研)

     微粒子をシリカでコートしてから熱処理を行う手法(ナノリアクター法)によって熱処理時の微粒子焼結を防ぎ、バルク程度の磁気特性を持つ溶液に単分散したFePt規則合金微粒子(直径7nm)を合成した。

  2. 「磁界変調記録における微小磁区形成過程のシミュレーション解析」
     加藤剛志,谷口典隆,綱島滋,岩田聡(名大)

     ハイブリッド記録において重要となる熱,磁界勾配を考慮した熱磁気記録過程を静的磁壁移動モデル(Huthモデル)によりシミュレーションし,TbFeCo媒体上への高密度記録に必要な技術を検討・提案した.

  3. 「角運動量補償点利用による動特性制御と光励起磁化反転」
     塚本 新1,伊藤彰義1, D. Stanciu2, A. Kimel2, F. Hansteen2, A. Kirilyuk2, T. Rasing2(日大理工1、Radboud Univ. Nijmegen2)

     GdFeCoフェリ磁性体が (1)角運動量補償点を有し (2)その近傍において際差運動周波数、減衰定数が増大することを、フェムト秒パルスレーザーを利用した時間領域測定により示し、熱アシスト動特性制御法を提案した。

  4. 「円偏光変調法を用いた磁気光学顕微鏡の開発」
     石橋隆幸1,川田哲也1,小田勝1,谷俊朗1,飯村靖文1,小西泰司2,赤羽浩一2,佐藤勝昭1(1: 農工大 2: ネオアーク)

     円偏光変調法を適用した定量測定可能な磁気光学顕微鏡について紹介された。画像中のピクセル単位での磁気光学効果の定量測定に加え、磁気光学スペクトルおよびヒステリシス特性の測定が可能であることが示された。

(日大理工 塚本新、 日立マクセル 粟野博之)