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第16回ナノマグネティックス専門研究会 報告
日 時:2006年 5月26日(金) 13:00 〜 17:00
場 所:中央大学駿河台記念館320号室
参加者:24名
共 催:電気学会ナノ熱磁気記録調査専門委員会
電気学会ナノ熱磁気記録調査専門委員会との共催で実施された。この時期,当分野の研究会は,毎週のように開催されて、目が離せない。今回は,次世代磁気記録の基盤となるいくつかの技術をご紹介、ご討論いただいた。各分野のコア技術から、近い将来にその応用と発展について成果が待望される報告であった。
「次世代磁気テープに向けたCoPtCr-SiO
2
長手記録媒体」
清水 浩一郎(ソニー)
次世代磁気テープとしてフィルム基板上にCoPtCr-SiO
2
長手記録媒体を作製した。一般的に垂直配向用途として用いられるRu下地層をAr圧力の調整により面内記録媒体の下地層へと変化させる仕組みをX線回折の実験結果を元に説明した。
「Recent Progress in the Patterned Media」
喜々津哲、稗田泰之、櫻井正敏、鎌田芳幸、内藤勝之 (東芝)
パターンドメディアに関し,課題である製造法、浮上性、磁気デザイン、信号処理などの進捗をレビューした。製造法は概ねクリアー、システム にも新しいアイディアを入れる余地があり、実用化への着実な進歩が示された。
「X線磁気円二色性吸収分光によるDy
x
Co
100-x
垂直磁化膜の研究」
安居院あかね(原研)、水牧仁一朗(SPring-8)、朝日透(早大)
X線磁気円二色性分光は、元素とその軌道を選択した観測が可能であり、磁場依存性(ヒステリシス)より軌道毎の電子・スピン状態が得られる。この手法をDy
x
Co
100-x
垂直磁化膜の研究に利用した例を紹介した。
「Mn系反強磁性合金の磁気特性」
梅津理恵(東北大)
高いネール温度を有するMn系反強磁性合金のデバイス特性に関わる磁気特性として、γ-相ならびにL1
0
型規則相合金を中心に磁気構造と格子歪み、ネール温度の組成依存性、そして結晶磁気異方性について講演を行った。
「三次元有限要素法を用いた垂直磁気記録ヘッドの最適化」
高橋則雄(岡山大)
三次元場における位相最適化手法を垂直磁気記録ヘッドの設計に適用する方法の検討を行い、本手法を用いれば,隣接ビットへの漏れ磁束を低減できる磁気シールドを有する磁気ヘッドの設計が可能であることを示した。
(ソニー 関根 昌章,日立 五十嵐万壽和)