- 1.「熱アシスト磁気記録のピコ秒磁化反転」 粟野 博之(日立マクセル)
100フェムト秒パルスレーザーを用いて、典型的な光磁気記録材料GdFeCo垂直磁化膜の磁化反転をストロボスコピックな磁気光学効果により測定し、意外にもレーザー照射直後わずか1ピコ秒以下ですでに磁化反転が終了していることを示した。
2.「Nucleation Siteを用いた媒体構造制御技術」 向井 良一(富士通)
ハードディスクドライブ装置用磁気記録媒体において,粒成長核層(Nucleation Site Layer: NSL)の配置により,媒体を構成する磁気記録層の磁性粒の微細化と均一化を図った新たな媒体構造制御技術を示した。
3.「MnIr反強磁性体を用いた2層垂直媒体のスパイクノイズ低減」棚橋 究(日立)
MnIr反強磁性膜と磁界中冷却効果を用いて、ディスク半径方向の交換バイアス磁界をCoTaZr軟磁性下地層に付与した。これによりCoTaZr層内の磁壁形成が抑制され、スパイクノイズの大幅低減を達成した。
4.「磁気力顕微鏡による磁区観察の現状と課題」 石尾俊二(秋田大学)
磁気力顕微鏡(MFM)を用いた磁気記録媒体評価の現状と高分解能(10nm以下)MFM開発の課題について紹介。最大印加磁場6kOeの面内磁場中MFM観察装置の作製とシンセティックフェリ媒体への応用について報告。