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第69回マイクロ磁区専門研究会
日 時: 7月28日(金)13時30分〜17時00分
場 所:(株)日立製作所 中央研究所 小平記念館6F−第2会議室

講演内容:

  第69回のマイクロ磁区研究会は,照り付ける暑い日差しの中,54人の精鋭が集まり活発な議論が行われた。松山 秀生氏(日立中研)は,話題の強磁性/反強磁性(Fe/NiO(001))界面に生じる交換結合をスピンSEMで直接観察し,理論的解析を加えながらその特徴的な磁区パターンの起源を検討した。及川 壮一氏(東芝 光・磁気ストレージ開発センター)は,単層媒体/リングヘッド記録において10Gbpsi超級の特性が得られたCoPtCrO単層垂直媒体の微細構造と磁気特性および記録再生特性について報告した。従来実用化への大きな障害とされてきた記録減磁の抑制効果が極めて大きい。猪俣 浩一郎氏(東北大学 材料物性工学科)は,MRAM開発のポイントとなる8つの課題(1:信号電圧増大,2:スピン反転磁場低減,3:TMR耐熱性向上,4:微細加工,5:スイッチング磁界バラツキの低減,6:半導体プロセスとの整合,7:周辺回路技術,8:大容量化)とその解決策についてご解説いただいた。アメリカでは民生への転用が進みつつあり,日本の立ち遅れを懸念されている。 対馬 立郎 氏(未踏科学技術協会)は,先のIntermag2000のミレニアム企画としてTutorial Session で行われた" From East to West: 2000 Years of Magnetism "についてご講演いただいた。若手研究者に磁気の歴史を伝える目的で設定された企画で,氏は東洋について担当され,日本における磁性研究の層の厚さを力説された。

担当幹事:中川活二(日大)、五十嵐万壽和(日立)