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日本磁気学会 第25回強磁場応用専門研究会
共催:
低温工学・超電導学会2013年度第1回 多次元拘束磁場の発生と物質応答に関する調査研究会 応用物理学会 磁気科学研究会
第25回強磁場応用専門研究会は、低温工学・超電導学会2013年度第1回 多次元拘束磁場の発生と物質応答に関する調査研究会及び応用物理学会 磁気科学研究会との共催で開催することとなりました。高磁場発生技術の進展は、高磁場利用のラボレベルでの普及を推し進め、時間的にも空間的にも多岐に渡るようになりました。そして、物質・生体の形態制御や分離技術などの応用研究、物理的・化学的基礎研究などへと展開されています。京都大学の木村史子先生には、弱磁性体の磁場配向を利用した新規材料創製への取り組みについて、大阪大学の中野貴由先生には、磁場も含めた外場による骨組織の配向性制御や骨再生についてご紹介いただけることになっています。できるだけじっくりと議論するため、講演時間を長くとり、基礎的な部分から解説いただける予定です。なかなか得られない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。
日時:
2013年9月9日(月) 13:10〜16:40
場所:
大阪大学大学院 工学研究科 A1棟111号室
(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1)
http://www.eng.osaka-u.ac.jp/ja/campusmap.html
会費:
無料
プログラム:
13:10−14:50
「弱磁性体の磁場配向」
木村史子(京大院)
我々は弱磁性体を強磁場下で磁場配向させ新規材料の創製を試みている。近年注目を集めているバイオマスであるセルロースの磁場配向材料など創製した材料の特性とその応用の可能性を示す。また、三次元拘束磁場を用いて作製した三次元配向材料のX-線構造解析への応用についても触れる。
14:50−15:00
休憩
15:00−16:40
「骨組織の配向性と骨再生に向けた外場(磁場・応力場)利用の可能性」
中野貴由 (阪大)
コラーゲン線維および生体アパタイト(BAp)結晶からなる生体骨組織は、骨部位依存的に配向性微細構造を形成する。これは、複雑な応力負荷が生じる生体環境内において、荷重支持や内臓保護機能を発揮することに由来する。したがって、骨機能の早期回復には、これまで重視されてきた骨量だけではなく、各部位に適した骨配向化の早期再建が不可欠となる。しかしながら、rBMP2の徐放などといった優れた再生医工学手法を用いても、骨微細構造の再建は容易ではない。そこで本講演では、健全な骨組織の早期回復を目指した外場利用(磁場・応力場)や、足場材料の制御による骨異方化再生に向けた試みについて紹介する。
オーガナイザー:
杉山 敦史 (早大) sugiyama@aoni.waseda.jp
("@"を半角にして送信下さい)