特別講演会のご案内
- 日時 2015年9月9日(水) 16:00-17:00
- 会場 名古屋大学 豊田講堂 シンポジオンホール
- 講師 北野淳一先生(JR東海中央新幹線推進本部担当部長)
- 演題 「超電導リニア開発と中央新幹線」
超電導リニアは車上の超電導磁石と地上の浮上案内コイル間の電磁誘導作用により10cm程度浮上し、超電導磁石と地上の推進コイルからなるリニア同期モータにより500km/hで非接触走行するシステムである。
JR東海は国鉄の分割民営化以降、超電導リニアの中央新幹線への適用を目指して開発を進めてきた。
1997年4月より18.4kmの山梨実験線において走行試験を開始した後、2013年8月には実験線を42.8kmに延伸するとともに、営業線仕様に更新した設備およびL0系車両により走行試験を続けている。
2015年4月には、実験線の累積走行距離は120万kmに達し、1日あたりの走行距離4,064km、最高速度603km/hを記録した。
2011年12月には国土交通大臣により超電導リニアの技術基準が制定され、実用技術として完成している。
中央新幹線は、建設指示ののち、環境影響評価を経て、2014年10月に工事実施計画の認可を受け、
2027年の東京都・名古屋市間の営業運転開始に向け建設に着手している。