104.01
- 分野:
- 磁気記録
- タイトル:
- 岩崎俊一博士 文化勲章を受章
- 出典:
- 文部科学省平成25年度文化勲章受章者サイト
(http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/25/11/attach/1341059.htm) - 概要:
- 10月25日,本年度の文化勲章受章者が決定し,岩崎俊一博士(東北工業大学理事長,東北大学名誉教授)が文化勲章を受章されました。
- 本文:
- 岩崎博士は磁気記録方式の高密度化について研究を進められ,磁気テープや磁気ディスクの大容量化に関して,高性能金属微粉末テープ(メタルテープ)を発明したほか,磁気記録理論の確立とともに世界で初めて垂直磁気記録方式を実現し,電子工学及び電子工業の発展のみならず,今日の情報社会の発展に多大な貢献をされたことが本章の受章理由となります。
本学会においても1989~90年の間に会長の重責を担われました。また,学会は岩崎博士の日本国際賞受賞を記念していただいた寄付に基づいて,「岩崎コンファレンス」を開催しています。コンファレンスは磁気及び磁性に関する科学と技術の開拓と深化並びにその社会統合について議論することを目的としており, 2011年には第1回として「垂直磁気記録が拓く磁性科学と情報ストレージ技術」,2013年5月には第2回として「時代を先取りする永久磁石の学理と工学への展開」と題して開催されています。
なお,文化勲章の親授式は11月3日,皇居・宮殿の「松の間」で行われ,天皇陛下から勲章が手渡されました。
(岩手大 三浦健司)