207.01

【分野】磁気記録

【タイトル】シーゲート社が熱アシスト記録方式による30TB超HDDを出荷開始

【出典】
・https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1495962.html
・https://investors.seagate.com/news/news-details/2023/Seagate-Technology-Reports-Fiscal-Third-Quarter-2023-Financial-Results/
・https://gazlog.com/entry/2022-hdd-shipment-halfed/

【概要】
シーゲート・テクノロジー社は熱アシスト記録方式による30TB超のHDD出荷を2023年4月中に開始することを発表した。

【本文】
シーゲート・テクノロジー社は2023年第3四半期決算の説明の中で、同社が注力してきた熱アシスト記録方式による30TB超のHDD を4月中に出荷することを明らかにした。
熱アシスト記録(HAMR)は磁気記録のトリレンマ(再生信号のSN比、記録の容易さ、記録磁化の熱安定性の三すくみ状態)を打破する次世代記録方式の1つとして、マイクロ波アシスト記録(MAMR)などとともに研究開発がなされてきた。同社は度々HAMRに関するプレスリリースを行ってきていたが、今回の発表でいよいよHAMRプラットフォームの製品が市場に投入されることになる。
詳細な情報は公開されていないが、2022年のHDD出荷台数は2021年に比べて約半減しているとの記事もあり、高い費用対効果を有する大容量HDDの市場投入による需要の回復を期待したい。

(岩手大学 三浦健司)

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