28.02
- 分野:
- スピンエレクトロニクス
- 出典:
- フリースケール プレスリリース
http://www.freescale.co.jp/media/news2006/0712_4Mbit_MRAM.html - タイトル:
- フリースケール社、4MビットMRAMを世界で初めて商用化
- 概要:
- フリースケール・セミコンダクタ・インクは、7月10日、世界で初めてMRAMの量産を開始した。容量は4Mビット、トグルスイッチング書き込み方式を採用している。究極のメモリーと呼ばれ期待されていたMRAMがようやく市場に出回る。今後の市場での反応がこの分野での研究開発にとって注目される。
- 本文:
- フリースケール・セミコンダクタ・インクは、7月10日、世界で初めてMRAMの量産を開始した。容量は4Mビット、非磁性層を介した反強磁性結合を利用したシンセティックフリー層を用い、トグルスイッチング書き込み方式を採用している。読出し/書き込みサイクル時間は35nsec、動作周波数は30MHz以下である。
究極のメモリーとして言われ続けてきたMRAMの特徴としては、書き換え回数無限大、SRAMなみの高速動作、DRAMなみの大容量、高温動作、不揮発性、であったが、今回製品化されたMRAMがこの究極のメモリーであるとはまだまだ言い難い。磁性研究に関わるものにとって、さらなるMRAMの進展、「究極のメモリー」としてのMRAM開発が期待されている。
(東芝 甲斐正)