第87回スピントロニクス専門研究会
物質のカイラリティが誘起する新奇なスピントロニクス現象
近年、物質が有するカイラリティ(Chirality=掌性)と、それが誘起する新しいスピントロニクス物性に大きな関心が集まっています。この研究領域の嚆矢となったのは1999年のR. NaamanらによるChiral Induced Spin Selectivity (CISS)効果の報告です。暫しの雌伏の時間を経て近年、無機・有機を問わず多様な物質群においてこのCISS効果に類する効果が報告されるようになり、カイラリティに着目した物性研究はスピントロニクスだけでなく物質科学における大きな潮流となっています。本研究会ではこの分野における国内の第一線の研究者を講師としてお招きし講演いただきます。多くの方のご参加をお待ちしています。
- 開催日時:
- 2023年3月13日(月)13:00-17:30
- 場所:
- ハイブリッド開催(現地開催およびオンライン開催)
現地会場:京都大学 桂キャンパス Aクラスター A1棟001講義室
*会場はAクラスターの1の建物の1階です。建物が傾斜地にあるため、3階がバス停を降りた地面と同じ高さにあります。そのためA1棟に入られたあとで階段を2階分降りていただくことになります。 - 定員:
- 現地会場 約70人
オンライン 300人 - 参加費:
- 一般/1000円
学生/無料 - 支払方法:
- PayPal(クレジットカード決済)または 銀行振り込み
*PayPalを選択:登録のメールアドレスへ請求書をお送りいたします。
PayPal(クレジットカード決済)メール請求書の決済手順
*銀行振り込みを選択:下記口座まで参加費をお振込みください。銀行振込 三菱UFJ銀行 神保町支店
(店番013)普通預金2259640口座名義 公益社団法人 日本磁気学会 - 参加申込:
- 締め切りました
- 申込・参加費支払期限:
- 3月10日(金)
*現地会場で参加申込受付は行いません。必ず期限までに参加登録をしてください。
*申し込み後、1時間以内に受付完了のメールが届かなかった場合は、msj_at_bj.wakwak.com (_at_ を@へ変更してください)へご連絡下さい。
- 世話人:
- 白石誠司(京大)、齋藤秀和(産総研)、水上成美(東北大)
- 問い合わせ先:
- 白石(京⼤)
e-mail: shiraishi.masashi.4w_at_kyoto-u.ac.jp (_at_を@へ変更してください) - 資料:
- ダウンロード
プログラム(講演は英語ないし日本語で行われます)
- 13:00-13:40
- 「Chiral van der Waals Superlattices for Spintronic Applications: from Efficient Water Splitting to Non-reciprocal Superconductivity」
○須田理行(京大)
- 13:40-14:20
- 「Thermally driven spin polarization at chiral molecule/metal interface」
○近藤浩太(理研)
- 14:20-15:00
- 「Synthesis and Chiroptical Properties of Helical Conjugated Polymers」
○赤木和夫(立命館大)
- 15:00-15:20
- 休憩(20分)
- 15:20-16:00
- 「A theory of chirality-induced spin selectivity:nuclear vibrations and spin filter effect」
○岸根順一郎(放送大)
- 16:00-16:40
- 「Macroscopic spin polarization and transport over chiral materials」
○戸川欣彦(大阪公立大)
- 16:40-17:30
- 「An overview on the interplay between structural chirality and electron spin in magneto-chiral polarization effects」
○Francesco Calavalle (京大)