第74回強磁場応用専門研究会

 第74回強磁場専門研究会では、昨年度、秋田県立大学において学位を取得された松江高専の鈴木聖弥先生にご講演いただけることになりました。鈴木先生には、学位論文の内容であるブラウン動力学シミュレーションによる磁場中における磁性粒子サスペンションの発熱効果についてご紹介いただく予定です。当日は、このトピックスについて、基礎からわかりやすく解説頂ける予定です。
できるだけじっくりとお話を伺い、議論するため、講演時間を長めにとっています。またとない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。

共 催:
低温工学・超電導学会2024年度 第2回 時空間変調磁場の制御と応用に関する調査研究会、応用物理学会 磁気科学研究会
日 時:
2024年9月10日(火)13:30~15:00
開催場所:
ハイブリッド開催
現地会場:大阪大学 大学院工学研究科 A1棟111号室
(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1)
参加費:
無料

申し込み:
申込フォーム
参加ご希望の方は上記申込フォームからご登録ください。
Web参加の方には、追ってアクセス情報をご案内します。
*現地会場で参加申込受付は行いません。必ず参加登録をしてご参加ください。
世話人:
秋山庸子(阪大) yoko-ak_at_see.eng.osaka-u.ac.jp
諏訪雅頼 (阪大) msuwa_at_chem.sci.osaka-u.ac.jp
池添泰弘 (日工大) y.ikezoe_at_nit.ac.jp
廣田憲之(物材機構) hirota.noriyuki_at_nims.go.jp
(_at_を@へ変更してください)

プログラム

13:30~15:00
経時変化する磁場中における磁性粒子サスペンションの発熱効果

○鈴木聖弥 (松江高専)

磁性粒子サスペンションは様々な分野で応用の可能性を秘めている。近年では,医用工学分野における応用のための研究が精力的になされている。この分野における代表的な応用例である磁気温熱療法は,熱によりがん細胞や腫瘍のみを死滅させることができるとして注目されている。発熱のためのメカニズムとしてこれまで主として行われてきたものはネール緩和である。近年では,もう一方のブラウン緩和に基づく発熱の検討もされているが,凝集体の内部構造にまで議論をした研究は少ない。本講演では,経時変化する磁場中におけるブラウン緩和に基づく磁性粒子の発熱効果についてブラウン動力学シミュレーションにより得られた結果を報告する。