日本磁気学会 第201回研究会/第53回スピンエレクトロニクス専門研究会

スピン流を利用したスピン輸送現象の理解とその応用

近年,スピン注入磁化反転やスピンホール効果・逆スピンホール効果の発見により,「スピン流」の応用技術や検出技術が大きく進展しました。更に,動力学的,あるいは光学的な検出手法も提案され,様々な実験系におけるスピン輸送現象の理解が可能となってきました。最近では,純スピン流・電流変換の可能性,あるいはスピン流とスピン軌道相互作用との関連などについても議論が盛んに行われております。本研究会ではご活躍されている5名のスピントロニクス分野の研究者を講師としてお招きして、スピン流の初学者でも理解しやすいように基礎的な理論,その固体中での振る舞い,最新の研究動向,更には将来的な応用を見据えた研究などを俯瞰します。多くの方のご参加をお待ちしております。

日時:
2015年3月27日(金) 13:00 ~ 17:05
場所:
中央大学駿河台記念館 670号室 (東京都千代田区神田駿河台3-11-5)
TEL:03-3292-3111 (記念館事務室)
URL:http://www.chuo-u.ac.jp/access/surugadai/
参加費:
無料(研究会資料予約購読者,学生)
2,000円(会員,協賛会員)
4,000円(非会員)
資料代:
1,000円(会員,協賛会員,非会員,学生)
協賛:
IEEE MAG-33 Sendai/Tokyo/Shin-Etsu/Nagoya/Kansai Chapters,日本物理学会,応用物理学会,電子情報通信学会,日本金属学会
問い合わせ先:
日本磁気学会事務局 TEL:03-5281-0106
URL:https://www.magnetics.jp/event/research/topical_201/
オーガナイザ:
小川智之(東北大), 落合隆夫(東芝),齋藤秀和(産総研), 介川裕章(物材機構),長浜太郎(北大)
プログラム
座長:落合隆夫(東芝)
13:00 – 13:45
「力学運動を用いたスピン制御とスピン流生成」

○松尾衛1,2,家田淳一1,2,針井一哉1,2,中堂博之1,2,高橋 遼3,小野正雄1,2
齊藤英治1,2,3,前川禎通1,2,(1原研, 2JST-ERATO, 3,東北大)

13:45 – 14:30
「スピントルク強磁性共鳴法によるスピンホール角とスピン拡散長の相関関係の計測」
○近藤浩太1,新見康洋1,2,福間康裕1,3,介川裕章4,葛西伸哉1,4,三谷誠司4,大谷義近1,2
1理研, 2東大物性研, 3九工大, 4物材機構)
14:30 – 15:15
「スピンホールトルクによる電流駆動磁化制御」
林 将光(物材機構)
 
休憩(10分)
座長:介川裕章(物材機構)
15:35 – 16:20
「外部電場によるシリコンスピンMOSFET中のスピン輸送の制御」
○白石誠司,安藤 裕一郎(京大)
16:20 – 17:05
「GaAs量子井戸中におけるドリフトスピンの電気制御」
○国橋要司,眞田治樹,後藤秀樹,小野満 恒二,寒川哲臣(NTT基礎研)(JAEA)

当学会では、研究会でのビデオ・写真撮影および録音はご遠慮いただいております。