「日本磁気学会と元素戦略」
日本における産業は希少元素に強く依存しており、かつ、そのほとんどは輸入により供給されている。近年、世界的な希少元素の需要増加と資源国の輸出管理政策の影響により、深刻な希少元素の供給不足に直面しつつあり、希少元素の使用量を削減、代替元素を含む材料の研究・開発を行うプロジェクトが多く提案され、また、推進されている。このような状況下において、文部科学省では、各学会、産業界の有識者による元素戦略検討会を中心とした検討を行い、新・元素戦略プロジェクトを企画・推進している。また、材料研究に強く係る学会に連携を呼びかけ、各学会での「元素戦略シンポジウム」の開催を通じ、日本における材料研究のパラダイムを変革し、新しい機能材料の創成に直結する研究を支援している。日本磁気学会は、磁性材料研究に係る学会として、文部科学省および各学会と連携し、日本における元素戦略に寄与していくため、今回の研究会を企画しました。
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