MSJ 日本磁気学会


	日本磁気学会第163回研究会

「ハード・ソフト磁性材料における高性能化とナノ組織制御技術」

　ハード磁性材料である永久磁石は、自動車、家電、IT、医療分野における電子機器のモータやアクチュエータに広く使用されている。近年、磁石の性能向上にともない自動車、家電分野においてHEV駆動用モータ、EPSモータ、コンプレッサーモータ等新しい市場が開拓されている。一方、ソフト磁性材料の分野でも3次元設計の適用が可能な圧粉磁心が自動車などの用途で利用され、金属ガラスやナノ粒子などの作製技術を用いた磁性材料も注目されるようになってきた。しかしながら、前者では保磁力などの特性、後者では成形性などにおいて改善が求められ、更なる高性能化が要求されている。これらを可能にする技術としてナノ領域における組織制御が挙げられる。本研究会ではハード・ソフト磁性材料における最新ナノ組織制御技術を紹介するとともに、目指す特性ならびに応用例などを詳述する。会員の皆様には、多数のご参加下さいますようお願い致します。

日時：	2008年12月4日（木）　13:00～18:00
場所：	中央大学駿河台記念館610号室東京都千代田区神田駿河台3-11-5　（JR・御茶ノ水、東京メトロ・新御茶ノ水駅より徒歩3分）電話03-3292-3111
協賛：	（依頼中）IEEE Mag. Soc. Japan Chapter、日本金属学会、電気学会、粉体粉末冶金協会、日本ボンド磁性材料協会、応用物理学会、日本物理学会
参加費：	無料（年間講読者、学生） 2,000円（会員、協賛会員） 4,000円（非会員）
資料代：	1,000円（会員、協賛会員、非会員、学生）
問合せ先：	日本磁気学会事務局 Tel: 03-5281-0106
オーガナイザ：	杉本　諭（東北大）、増田　健（TDK）、藪見崇生（大同特殊鋼）

プログラム：
座長：杉本　諭（東北大）

13:00-13:40	Nd-Fe-B系磁石の材料課題と可能性広沢　哲、深川智機、西内武司（日立金属）
13:40-14:20	Nd-Fe-B基永久磁石材料の微細組織と保磁力宝野和博、大久保忠勝、W. F. Li（物材機構）
14:20-15:00	薄膜化技術によるNd-Fe-B系磁石の高保磁力化と保磁力機構嶋　敏之、加藤　元、岩佐拓郎、石岡　創、岡なつみ（東北学院大）、佐藤　岳（豊田中研）

休憩　15:00-15:15

座長：藪見崇生（大同特殊鋼）

15:15-15:55	高性能圧粉磁心における組織制御技術宮原正久（三菱マテリアルＰＭＧ）、五十嵐和則（三菱マテリアル）
15:55-16:35	構造の不均質性を利用した塑性変形するFe基バルク金属ガラス及び1.9TのBsを持つFe基ナノ結晶合金の開発牧野彰宏（東北大）
16:35-17:15	高周波デバイス対応磁性ナノ粒子集合体の形成と動的磁気特性小川智之、高橋　研（東北大）
17:15-18:00	総合討論

当学会では、研究会でのビデオ・写真撮影及び録音は遠慮いただいております。