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「半導体スピンエレクトロニクス −エレクトロニクスデバイスへの新提案−」
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最近の磁性の分野では,ご承知のように,巨大磁気抵抗効果(GMR)やトンネル磁気 抵抗効果(TMR)のような,スピンに依存する電気伝導現象が注目を集めています。一 方,これまで,電子の電荷としての側面だけを利用してきた半導体エレクトロニクス の分野でも,電子のスピンを積極的に取り入れようとする動きが盛んになってきまし た。このように,磁性と半導体の目指すところには,かなりのオーバーラップが見ら れるようになっています。半導体の分野では,最近,希薄磁性半導体やその超構造, 磁性体/半導体ヘテロ構造の製作が可能となり,キャリアと磁性イオン間の交換相互 作用を利用して電子,光,磁気を融合した新しいデバイスを創成する可能性が開けて きました。これは,半導体エレクトロニクスに新しい自由度をもたらすばかりでなく ,磁性の分野にも新しいパラダイムを拓くものと期待されています。本学会では,以 前にも磁性体と半導体のハイブリッドについての研究会を開催してきましたが,今回 は,それ以降の研究の進展をふまえ,半導体スピンエレクトロニクスの最前線,特に 応用を見据えた研究に焦点を絞り,研究会を企画しました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
日 時:1999年 3月18日(木)午前10時〜午後5時(木)
場 所:商工会館(千代田区霞が関3-4-2:Tel: 03-3581-1634)
参加費:無料
資料代:1,000円(会員,賛助会員,協賛学会員,学生)、2,500円(非会員)
オーガナイザー:安藤功兒(電総研),片山利一(東邦大),小柳 剛(山口大),
坂本 功(名工大),佐藤勝昭(農工大),高梨弘毅(東北大)
問い合せ先:(社)日本応用磁気学会 TEL 03-3272-1761
プログラム:
- スピン制御半導体の機能と可能性 −イントロダクトリートーク−:大野英男(東北大)
- III-V族希薄磁性半導体はなぜ強磁性を出すか:赤井久純(阪 大)
- III-V族磁性半導体および磁性体/半導体ヘテロ構造のエピタキシャル成長と物性:田中雅明(東 大)
- 半導体中におけるスピン軌道相互作用の制御とスピンFETの可能性:新田淳作(NTT)
- スピンバルブトランジスタ:磁性積層膜におけるバリスティック電子のスピン依存量子閉じ込め効果:水島公一,金野晃之,山内 尚,佐藤利江(東 芝)
- 光キャリヤが誘起する(In,Mn)Asの磁性:宗片比呂夫,腰原伸也(東工大)
- 希薄磁性半導体のsp-d交換相互作用を利用した光誘起磁気カー効果:秋本良一(電総研)
- 希薄磁性半導体の巨大磁気光学効果を用いた光デバイス:小野寺晃一,大場裕行,川村卓也,木村昌行(トーキン)
- 半導体スピンエレクトロニクスの将来展望:吉田 博(阪 大)
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