第一世代光磁気(MO)ディスクが世に出て約8年、その後の大容量化やドライブの低価格化により、ミニディスクの普及、さらには3.5インチディスクを中心にパソコン周 辺機器への普及にも弾みがついて来ました。しかし、昨年暮れのDVDや今年のCD-E、7 GB-MOなどの発表で、光ディスク業界は再び混沌としてきました。急速に記録容量を 高めているハードディスクもこの動きに一役買っています。日本応用磁気学会では定 期的に磁気記録や光磁気記録の最近の技術を中心に研究会を開催してまいりましたが 、今回は、最近の光磁気記録技術を中心にし、光ディスクの国際規格と市場展開、競 合光ディスクの最新技術、青色レーザの開発動向、高密度MO技術、SNOMや非線形磁気 光学効果など最新技術の話題を集めて、今後の動向と期待を自由に討論して頂くべく 研究会を企画致しました。ご関心のある方は奮ってご参加下さるよう、ご案内申し上 げます。
日 時:1997 年 1 月 30 日(木)31日(金)
場 所: 湯河原厚生年金会館(Tel: 0465-63-3721)
協賛:IEEE Magnetics Society Tokyo Chapter、応用物理学会、情報処理学会、 テレビジョン学会、電気学会,電子情報通信学会、日本物理学会、日本材料学会 、日本金属学会
参加費:28,000円(宿泊費、消費税込み。
オーガナイザー:今村修武(東ソー)、太田憲雄(日立マクセル)、片山利一(電総研)、 金子正彦(ソニー)、河村紀一(NHK)、桐野文良(日立)、小林 正(三重大)、 佐藤勝昭(農工大)、綱島 滋(名大)、中川活二(日大)
プログラム:
1月30日(木)
1、イントロダクトリー(光磁気ディスクの現状と展望)
座長:片山利一(電総研)
13:30〜14:00「ストレージにおける光磁気ディスクの位置付けと市場展開」
太田憲雄(日立マクセル)
14:00〜14:30「次世代光磁気ディスクの高密度化技術」
金子正彦(ソニー)
<休憩:14:30〜14:40>
2、7ギガを目指すMO技術
座長:桐野文良(日立)
14:40〜15:40「7G-光磁気ディスク装置の要素技術」
虎沢研示(サンヨー)
15:40〜16:10「静磁結合型磁気的超解像媒体の記録再生特性」
広兼順司、高橋明(シャープ)
16:10〜16:40「光磁気ディスク装置の特長とその利用方法」
二俣彰男(富士通)
<コーヒブレーク:16:40〜17:00>
3、競合技術の現状ー材料・コンセプト・規格と今後の展望ー
座長:今村修武(東ソー)
17:00〜17:40「相変化ディスク技術の現状と将来展望ーCD-WR, DVD-RAMを中心にして」
横森 清(リコー)
17:40〜18:20「CD-Rの発展とDVD-Rへの展開」
浜田恵美子(太陽誘電)
<夕食:18:20〜20:30>
4、20:30〜22:00「Night Session:次世代光磁気ディスクはどうあるべきか?」
ー研究と市場の動向ー
司会:佐藤勝昭(農工大)
パネリスト:1ー2の講師の先生および鈴木孝雄(豊田工大)
オブザーバーとして(3の講師の先生)
1月31日(金)
5、次世代高密度MO技術
座長:小林 正(三重大)
9:00〜9:30「磁気超解像LIMDOW光磁気ディスク」
藤井善夫、徳永隆志、山田康一(三菱電機)
9:300〜10:00「Solid Immersion Lens Near Field Optical Approach for High Dens
ity Optical Recording」
T.Suzuki, P.Glijer and B.Terris*.(豊田工大、*IBMアルマデン研究所)
10:00〜10:30「波長多重再生による三次元光磁気記録」
中川活二、島崎勝輔*、伊藤彰義、太田憲雄*(日大、*:日立マクセル)
<休憩:10:30〜10:45>
10:45〜11:15「短波長光磁気記録材料」
綱島滋,岩田聡,兪祥游(名大工)
11:15〜11:45「光磁気用集積光ピックアップ」
竹内繁騎、堀之内昇吾(九州松下)
<昼食:11:45〜13:00>
6、最新の光技術とMO--さらなる高密度化をめざして
座長:河村紀一(NHK)
13:00〜13:30「青色レーザの現状」
中村修二(日亜化学)
13:30〜14:00「近接場光学による局所物性評価と超光密度光記録の可能性
斎木 敏治 (神奈川科技アカデミー)大津 元一(東工大)
14:00〜14:30「非線形磁気光学効果」
佐藤勝昭(農工大)
なお、当学会ではビデオ・写真撮影および録音を御遠慮頂いております。 |