日 時: | 1994 年11月25日 |
場 所: | 日本大学理工学部駿河台校舎 |
参加者: | 約40名 |
標記研究会が,下記のテーマで開催された.
1. | 静磁結合を使った磁気超解像 |
川野敏史(三菱化学) | |
2. | 光磁気超解像ディスクの記録特性 |
広兼順司(シャープ) | |
3. | 680 nmLDを使った磁気超解像ランドノグループ記録 |
尾留川正博(松下電器) | |
4. | Co/Cr(001)超格子におけるCo層の構造相転移と磁気的性質の相関 |
目時直人(原研) | |
5. | GMR材料の磁気輸送現象 |
喜多英治(筑波大) |
最初の3件は,超解像光磁気記録に関するものである.川野 は, 静磁結合を使った磁気超解像のメカニズムについて考察 し,熱アパーチャーがエッジを強調するというモデルにより実 験結果を定量的に説明した.広兼はCAD方式磁気超解像媒体 の記録層を2層化した3層媒体により記録磁界感度が向上で きることを示した.尾留川は磁気超餌像媒体を使ったランド/ グループ記録方式についてのシステム検討を行った. 後半2件は, 多層膜の基礎物性に関する.目時は,単結晶上 に任意深くエビ成長させたCo/Cr(111)超格子に関し・X線回 折などによる詳細な結晶構造餌折を行ない,Co層の構造が, 厚 さによって,hcpとbccの間で変化することを明らかにした. 喜多は,GMR膜の磁気輸送現象に関して,原理までさかの ぼって説明し,特に・熱起電力の測定によって,一般に行なわ れている磁気抵抗変化測定とは違った情報が得られることを示 した.