日本磁気学会では、岩崎俊一名誉会員より日本国際賞受賞を記念していただいた寄付に基づいて「岩崎コンファレンス」を開催しております。このコンファレンスを磁気に関する科学と技術の開拓と深化並びにその社会統合について議論し、これからの磁気に関するわが国の学術と産業の発展に資する会議として位置付けております。一つの技術分野を切り拓き高い学識と業績を有する開拓者による基調講演とテーマを設けて当該分野を代表する第一線の研究者による研究講演から構成され、学術から応用にわたる幅広い最先端の研究成果並びに産業展開や社会への波及効果、さらに将来への展望について討論いたします。
第2回は、わが国が常に世界をリードしてきた永久磁石を中心に「時代を先取りする永久磁石の学理と工学への展開」をテーマとして開催いたします。永久磁石は私たちの身の回りに広く使われており、永久磁石なしでは現在の生活は成り立たないと言っても過言ではありません。基調講演はNd磁石の発明と産業への応用で2012年に日本国際賞を受賞された佐川眞人先生、永久磁石の基礎から応用までを先導してこられた浜野正昭先生、そして、わが国の科学技術研究を先導されている中村道治先生にお願いしております。最先端研究からは、我が国を代表する永久磁石の研究者による学理から産業応用、リサイクルならびに元素戦略などの多角的な視点から議論いたします。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。
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