半導体を構成する陽イオンの一部を磁性イオンで置換した希薄磁性半導体においては、
スピンとキャリアの二つの自由度が互いに強く相互作用し、様々な興味ある物性を示し
ます。この現象を利用して磁気工学と半導体工学を融合する可能性も議論されていま
す。 これまでは、(CdMn)Teや(GaMn)AsなどのCdTeやGaAsなどをベースとする物質が研究されてきましたが、近年酸化物半導体をベースとする新しい希薄磁性半導体が出現してきました。ベースとなるTiO2やZnOはワイドバンドギャップの半導体であるために、応用上も多くの可能性を秘めています。今回の専門研究会では、この新しいワイドバンドギ
ャップ希薄磁性半導体の最近の発展の成果に関してご講演いただきます。 皆様、奮ってご参加ください。
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