第12回光スピニクス専門研究会

「乱れた構造中の光局在による新現象」

 最近、乱れた構造(多層膜の積層の乱れ、グラニュラー膜中の微粒子の分散 の乱れ)をもつ系の中で、光が”乱れた部分”に局在化することが見出されて います。そして、この光局在化によって、光透過率、磁気光学効果、非線形光 学効果が増大するなど、応用上も大変興味ある新しい現象が起こることも分か ってきました。
 乱れた構造中の光特性は、メゾスコピックな電子系とのアナロジーから、光 の時空間的なゆらぎや長時間相互作用の問題とも関連していて、理論的にも非 常に興味あるテーマです。
 そこで、今回の研究会では、乱れた構造中の光局在に関して、先駆的な研究 を進めておられる講師の方々にお集まり頂き、最近の研究結果を発表していた だくことになりました。自由討論と質問の時間ももうけましたので、皆様、ふ るってご参加ください。

日時: 1997年3月13日(木)14:00〜16:45
場所: 東京工業大学 大岡山キャンパス 南3号館2階 電気・情報系会議室

プログラム

14:00〜14:40 乱れた多層構造をもつ誘電体薄膜の光透過特性 (つくば大・中塚宏樹)
14:40〜15:20 「光磁気多値記録の3次元記録への展開」 (豊橋技科大・井上光輝)
15:20〜 (休憩)
15:35〜16:15 乱れた光学媒質中の光パルス伝搬 (静岡大・冨田誠)
16:15〜 自由討論

オーガナイザ: 阿部正紀(東工大)
Tel: 03-5734-3039、Fax: 03-5734-2906
井上光輝(豊橋技科大)
Tel: 0532-44-6605、Fax: 0532-44-6610