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分野:
磁気応用
タイトル:
第31回ナノバイオ磁気工学専門研究会「磁性ビーズの検出と金磁性複合ナノ粒子のバイオ応用」
出典:
Intermag 2009 (DA-01)
概要:
2009/7/23大阪大学吹田キャンパス銀杏会館にて開催、参加者は11名であった。これまで学術講演会のシンポジウム以外では東京地区でのみで行われていた研究会を、初めて関西地区で開催した。今回は、磁性ビーズの新たな検出方法と遺伝子導入補助試薬、新規MRI造影剤としての応用に関する最新の研究について講演していただいた。参加者は11名と少なかったものの非常に活発な質疑応答がなされた。
本文:
 

  1. 磁性ビーズの”励磁音響効果”によるセンチネルリンパ節検出技術の開発
    阿部正紀(東工大)

    磁性ビーズに交流磁場を印加すると磁場の周波数の倍音を発する”励磁音響効果”についての実験的な検証と理論的な考察が紹介された。また、この励磁音響効果を、がん細胞が転移する際に最初に到達するセンチネルリンパ節の検出へ応用する技術についての基礎的研究の最新の結果が報告された。

  2. 金磁性複合ナノ粒子のバイオ分野への応用
    向 洋平(阪大)

    数十nmの磁性酸化鉄ナノ粒子に数nmの金ナノ粒子を担持させた複合磁性ビーズを、医療へ応用した研究結果が紹介された。金磁性酸化鉄複合ナノ粒子にアデノウィルスベクタを結合させ、アデノウィルス受容体の無い細胞に対しても、磁場により遺伝子導入ができる技術や、金ナノ粒子部にSH基を介してPEGを結合し、がん部位にこの粒子を滞留させてMRI造影剤として応用する研究の報告があった。

(阪大 中川貴)

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