第73回強磁場応用専門研究会

 第72回強磁場専門研究会では、本年3月に広島大学を定年された藤原昌夫先生にご講演いただけることになりました。藤原先生にはこれまでに取り組んでこられた磁場配向と磁気分離に関するご研究を振り返って頂く予定です。当日は、このトピックスについて、基礎からわかりやすく解説頂ける予定です。
できるだけじっくりとお話を伺い、議論するため、講演時間を長めにとっています。またとない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。

共 催:
低温工学・超電導学会2024年度 第1回 時空間変調磁場の制御と応用に関する調査研究会、応用物理学会 磁気科学研究会
日 時:
2024年7月29日(月)13:30~15:00
開催場所:
ハイブリッド開催
現地会場:大阪大学 大学院工学研究科 A1棟117号室
(〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1)
参加費:
無料

申し込み:
申込フォーム
参加ご希望の方は上記申込フォームからご登録ください。
Web参加の方には、追ってアクセス情報をご案内します。
*現地会場で参加申込受付は行いません。必ず参加登録をしてご参加ください。
世話人:
秋山庸子(阪大) yoko-ak_at_see.eng.osaka-u.ac.jp
諏訪雅頼 (阪大) msuwa_at_chem.sci.osaka-u.ac.jp
池添泰弘 (日工大) y.ikezoe_at_nit.ac.jp
廣田憲之(物材機構) hirota.noriyuki_at_nims.go.jp
(_at_を@へ変更してください)

プログラム

13:30~15:00
磁気配向と磁気分離 − その考え方

○藤原 昌夫 (元広島大)

磁気配向,磁気分離。古い用語です。それだけに半生を掛けて携わって来ました。私たちの対象は,主に液相における弱磁性の分子とイオンです。これらの分子やイオンの磁気エネルギーは,熱エネルギーに比べて十分小さいため,分子やイオンは熱攪乱を受けて,磁場によって向きを変えたり,移動したりは出来ないと考えられていました。しかし,実際には,磁場で配向し,分離します。何故。その仕組みについて,理論と実験の両面から,私なりの定量的な解釈をお話しします。