第86回スピントロニクス専門研究会
反強磁性体による新たなスピントロニクス
正味の磁化をもたない反強磁性体は,漏洩磁場を作らず,THzの磁化ダイナミクスをもつなど,高密度,高速のメモリデバイスとして優れた特性を持っています。一方,強磁性体のように,外部磁場で磁化方向を制御することが困難であり,その応用範囲は限定されてきました。近年,光やスピン流により反強磁性体のスピンを制御する技術が報告され,反強磁性体を用いた新たなスピントロニクスデバイスが期待されます。本研究会では,反強磁性体を対象とした新しい研究を展開されている専門家を講師としてお招きし,ご講演していただきます。多くの方のご参加をお待ちしております。
- 開催日時:
- 2023年1月13日(金) 13:00-17:20
- 場所:
- ハイブリッド開催(現地開催およびオンライン開催)
現地会場:名古屋大学 野依記念学術交流館2階 カンファレンスホール
*キャンパスマップのE3(1)の建物となります。 - 共催:
- 名古屋大学未来材料・システム研究所
- 参加費:
- 無料(要登録、オンラインは 90 名まで)
参加をご希望の方は下記申込フォームから参加登録をお願いします。
参加登録の締切は 1月 12 日(木)です。
→ 締め切りました。現地参加のみ受付可能です。参加ご希望の方は直接会場へお越しください。
- 世話人:
- 加藤剛志(名大),小野輝男(京大),水口将輝(名大),深見俊輔(東北大)
- 問い合わせ先:
- 加藤(名⼤)
e-mail: kato.takeshi.i6_at_f.mail.nagoya-u.ac.jp (_at_を@へ変更してください)
プログラム
座長:水口将輝(名大)
- 13:00-13:40
- 「ルテニウム酸化物におけるスピンスプリッタートルク」
○軽部修太郎(東北大)
- 13:40-14:20
- 「時間反転対称性の破れた反強磁性体の新物質開拓」
○関 真一郎(東大)
- 14:20-15:00
- 「磁気スキルミオンの観測及び量子輸送特性―強磁性から反強磁性へ」
○強 博文1,深澤健留1,羽尻哲也1,富樫宣孝1,桑原真人1,伊藤孝寛1,日原岳彦2,浅野秀文1(1名大,2名工大)
- 15:00-15:20
- 休憩(20分)
座長:加藤剛志(名大)
- 15:20-16:00
- 「電気磁気効果による界面反強磁性スピン制御と磁壁ダイナミクス」
○白土 優(阪大)
- 16:00-16:40
- 「マルチフェロイック反強磁性体のマグノン伝播イメージング」
○佐藤琢哉(東工大)
- 16:40-17:20
- 「光励起された反強磁性モット絶縁体のスピンダイナミクス」
○筒井健二(量研機構)