平成12年度(2000年度)事業報告

(平成12年4月1日~平成13年3月31日)

1.事業の状況

1.1 第24回日本応用磁気学会学術講演会
期    日 平成12年9月12日(火)~9月15日(金)
会    場 早稲田大学理工学部
実行委員長 逢坂哲彌(早稲田大学)
講演件数 487件
セッション数 65(一般)、4(シンポジウム)、4(ポスター)
参加者 1,019名
1.2 研究会
第115回から第119回まで5回の研究会を次の通り開催した。

1) 第115回 酸化物セラミックスの新物性と新機能
(第45回超伝導マグネティクス専門研究会と共催)
期    日 平成12年5月23日(火)
会    場 商工会館(東京都)
参加者 96名
2) 第116回 MRAM及び競合技術の現状と将来展望
(第3回磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会と共催)
期    日 平成12年11月17日(金)
会    場 機械振興会館(東京都)
参加者 129名
3) 第117回 薄膜アクチュエータの応用と新展開―磁気工学における将来展望―
期    日 平成12年12月22日(金)
会    場 機械振興会館(東京都)
参加者 56名
4) 第118回 100Gb/in2時代の磁気記録―新しいアプリケーションと技術展開―
(第71回マイクロ磁区専門研究会と共催)
期    日 平成13年2月1日(木)~2日(金)
会    場 湯河原厚生年金会館(静岡県)
参加者 89名
5) 第119回 微小磁性体の物性―微細化による新規物性の発現と課題―
(第7回磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会と共催)
期    日 平成13年3月6日(火)
会    場 京都大学化学研究所(京都府)
参加者 57名
1.3 講習会
昨年度に引き続き初等磁気工学講座、サマースクール、応用磁気セミナを開催した。

第5回初等磁気工学講座
期    日 平成12年7月25日(火)
会    場 早稲田大学各務記念材料技術研究所(東京都)
参加者 30名
第24回MSJサマースクール「応用磁気の基礎」
期    日 平成12年7月26日(水)~28日(金)
会    場 湯河原厚生年金会館(静岡県)
参加者< 47名
第19回応用磁気セミナ「走査型プローブ顕微鏡による磁気測定技術」
期    日 平成12年12月8日(金)
会    場 機械振興会館(東京都)
参加者< 44名
1.4 専門研究会
本年度は、マイクロ磁区専門研究会、超伝導マグネティクス専門研究会、光スピニクス専門研究会、および本年度より発足した磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会を下記の通り開催した。超伝導マグネティクス専門研究会は今年度をもって終了する。

1) マイクロ磁区専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第68回 平成12年5月24日 東芝科学館 約100名
第69回 平成12年7月28日 日立製作所中央研究所 54名
第70回 平成12年12月15日 NTT武蔵野研究開発センター 約30名
第71回 平成13年2月1日~2日 湯河原厚生年金会館(第118回研究会と共催) 89名

2) 超伝導マグネティクス専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第45回 平成12年5月23日 商工会館(第115回研究会と共催) 96名
第46回 平成12年7月21日 早稲田大学理工学部 25名
第47回 平成12年11月30日 早稲田大学理工学部 15名
第48回 平成13年1月19日 青山学院大学渋谷キャンパス 28名
第49回 * 平成13年3月7日 学習院大学 59名

*印は特別専門研究会

3) 光スピニクス専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第33回 平成12年5月16日 東京工業大学 30名
第34回 平成12年7月26日 東京工業大学 18名
第35回 平成12年10月17日 東京工業大学 15名
第36回 平成12年11月28日 東京工業大学 25名
第37回 平成12年12月21日 日本化学会(第5回磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会と共催) 29名
第38回 平成13年1月25日 東京工業大学(第6回磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会と共催) 44名

4) 磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第1回 平成12年5月12日 三菱電機ビル 81名
第2回 平成12年11月3日 名古屋大学(MORIS-APDSC Satellite Meeting) 35名
第3回 平成12年11月17日 機械振興会館(第116回研究会と共催) 128名
第4回 平成12年11月17日 秋田大学 48名
第5回 平成12年12月21日 秋田大学日本化学会(第37回光スピニクス専門研究会と共催) 29名
第6回 平成13年1月25日 東京工業大学(第38回光スピニクス専門研究会と共催) 44名
第7回 平成13年3月6日 京都大学(第119回研究会と共催) 57名
1.5 学会誌発行
日本応用磁気学会誌を24巻4-1号から25巻3-2号まで14回発行した。

巻―号 発行年月 内 容(詳細は各号の目次参照)
24-4-1 12.4.1 論説 「凡人研究者のぼやき」-”一寸の虫にも五分の魂”(片山利一)
解説 1件、トピックス 3件、連載講座 1件、論文 4件
総頁数 64
24-4-2 12.4.15 論文特集号(第23回学術講演会)198件
24-5 12.5.1 論説 Reflections on Life and Magnetics in Tokyo(C.D.Graham,Jr)
解説 2件、トピックス 1件、連載講座 1件
総頁数 50
24-6 12.6.1 論説 人を育てよ(溝口 正)解説 1件、トピックス 2件、連載講座 1件総頁数 42
24-7 12.7.1 論説 大学での研究者育成と基礎的な研究(入戸野 修)
解説 1件、トピックス 3件、連載講座 1件、論文 1件
総頁数 54
24-8 12.8.1 論説 地方大学と共に30年(上田勇治)
解説 2件、トピックス 2件、連載講座 1件、論文 1件
総頁数 48
24-9 12.9.1 論説 グローバリゼーションの時代に向けて(三浦義正)
解説 2件、トピックス 1件、連載講座 1件、論文 3件
総頁数 62
24-10 12.10.1 論説 応用磁気学会への期待(西原美一)
解説 1件、トピックス 2件、連載講座 1件、レター 1件
総頁数 50
24-11 12.11.1 論説 企業から大学に移って(上坂保太郎)
解説 1件、トピックス 2件、連載講座 1件、論文 2件
総頁数 52
24-12 12.12.1 論説 Magnetic Recording: A look back and a look ahead (D. E. Speliotis)
解説 2件、トピックス 1件、連載講座 1件
総頁数 64
25-1 13.1.1 論説 シンポジウム「磁気記録はもう限界か」(越本泰弘)
解説 2件、トピックス 1件、連載講座 1件、新技術紹介 1件
総頁数 48
25-2 13.2.1 論説 磁気ディスク業界とアカデミー(菅沼庸雄)
解説 1件、トピックス 2件、連載講座 1件、論文 3件
総頁数 60
25-3-1 13.3.1 論説 薄膜磁気ヘッドとともに四半世紀(押木満雅)
解説 1件、トピックス2件、連載講座 1件、論文 2件
総頁数 60
25-3-2 13.3.15 SELECTED PAPERS FROM THE JOINT MAGNETO-OPTICAL RECORDING INTERNATIONAL SYMPOSIUM AND ASIA-PACIFIC DATA STORAGE CONFERENCE 2000

1.6 表彰

 2000年度(平成12年度)学会賞、業績賞、論文賞、出版賞、学術奨励賞および技術貢献賞の表彰を下記の通り行った。(学会賞・業績賞・技術貢献賞選考委員長:新庄輝也、論文賞・学術奨励賞・出版賞選考委員長:毛利佳年雄)

学会賞
・対馬国郎(九州情報大学)
受賞対象:磁性酸化物の磁気光学効果の研究
業績賞
・片山利一(東邦大学)
受賞対象:希土類―遷移金属合金および超薄膜・人工格子磁性材料の研究
出版賞
・金森順次郎 著
「磁性」、培風館、1969年発行
論文賞
・フェライトめっき法によるマグネタイト膜の室温合成
(日本応用磁気学会誌 24巻4-2号、515-517頁)
西村一寛、小原義久、北本仁孝、阿部正紀(東工大)
・フェリ磁性膜を用いた熱型酵素センサの基礎特性
(日本応用磁気学会誌 24巻4-2号、739-742頁)
谷地善光、渋谷龍史、千葉茂樹、長田 洋、関 享士郎(岩手大)
学術奨励賞(武井賞)
・伊勢和幸(秋田県高度技術研究所)プレーナー型マルチトラック垂直磁気記録ヘッドの検討
・山口正剛(日本原子力研究所)
 PtMnSb,MnBi,MnPt3の磁気光学Kerrスペクトルの第一原理計算
・仕幸英治(東北大学)有機アミン-3d遷移金属錯体の磁性と光学特性
・中島健太郎((株)東芝)強磁性ナノ粒子層を介した二重トンネル接合のTMR
・竹澤正晃(九州工業大学)高周波キャリア型薄膜センサの小型化の検討
技術貢献賞
・大容量光磁気ディスク(6GB/120mm径)の要素技術
日本応用磁気学会誌22巻10号1349-1352頁
著者:高橋 明、渡辺 哲、鷲見 聡**、松浦道雄***、渡辺 均****
(シャープ(株),  ソニー(株)、**三洋電機(株)、***(株)富士通研究所、****日立マクセル(株))
1.7 会 合

(Ⅰ)下記の会議を共同主催した。(開催日順)

  • 第5回垂直磁気記録国際会議(PMRC2000)(10.23~26)
  • 応用物理学会(主格):2000年光メモリ国際シンポジウム(ISOM2000)(9.5~8)
  • 2000年光磁気記録・アジア・パシフィック情報記録合同国際シンポジウム
    (Joint MORIS/APDSC2000)(10.30~11.2)

(Ⅱ)下記の会合を共催、協賛または後援した。(開催日順)

  • 日本能率協会:2000磁気応用技術シンポジウム(4.19~21)
  • 日本学術会議:第8回アジア学術会議(5.13~18)
  • 日本学術会議:インターアカデミーパネル2000(5.15~18)
  • 日本トライボロジー学会:トライボロジー会議2000春(5.15~17)
  • 日本学術会議計測工学研連:計測連合シンポジウム先端計測2000(5.17~18)
  • 日本機械学会:講習会「機構制御の最先端と情報・医療福祉機器への応用」(5.18~19)
  • 日本希土類学会:第17回希土類討論会(5.23~24)
  • 日本生体磁気学会:第15回日本生体磁気学会(5.26~27)
  • 日本真空協会:第6回スパッタリングおよびプラズマプロセス国際シンポジウム(6.13~15)
  • 電気学会:第12回「電磁力関連のダイナミックス」シンポジウム(6.29~7.1)
  • Acta Metallurgica Incorporation:第5回ナノ構造物質に関する国際会議(8.20~25)
  • 電気学会 基礎・材料・共通部門平成12年度部門大会(9.7~8)
  • 日本時計学会:2000年秋季マイクロメカトロニクス学術講演会(9.8)
  • 第16回希土類磁石とその応用に関するワークショップおよび第11回希土類遷移金属合金の磁気異方性と保磁力に関する国際シンポジウム(9.10~14)
  • 新機能素子研究開発協会:2000年度新機能素子シンポジウム(10.4~5)
  • 国際超電導産業技術研究センター:第13回国際超電導シンポジウム(10.14~16)
  • 神奈川科学技術アカデミー:第Ⅲ期教育講座
    「薄膜・加工技術の基礎から最先端技術コース」(10.23他8日間)
  • 学振未来開拓学術研究推進事業:超高密度磁気記録技術の新展開(10.31)
  • 第3回アジア太平洋磁気記録会議(APMRC)(11.6~7)
  • 応用物理学会:第29回薄膜・表面物理基礎講座(11.9~10)
  • 日本希土類学会:希土類シンポジウム(11.9~10)
  • 日本希土類学会:希土類学会第19回講演会(11.10)
  • 科学技術振興事業団:第4回新磁気科学シンポジウム(11.13~15)
  • 早稲田大学材料研究所オープンセミナー「化合物半導体・21世紀の展望(11.13)
  • システム制御情報学会:第43回自動制御連合講演会(11.16~17)
  • 磁気分離研究開発に関するワークショップ(11.16)
  • 文部省:「大学と科学」シンポジウム:電気と磁気の新しい交わり
    ―スピンが拓く21世紀のエレクトロニクス―(11.22~23)
  • 高分子学会:第9回ポリマー材料フォーラム(11.29~30)
  • 磁性流体連絡会:平成12年度磁性流体連合講演会(12.7~8)
  • カーボンマイクロコイル研究会:第6回カーボンマイクロコイル研究会(1.26)
  • 日本時計学会:2001年春季マイクロメカトロニクス学術講演会(2.16)
  • 日本人間工学会:ケータイ・カーナビの利用性と人間工学(2.21~22)
  • 東北大学電気通信研究所:東北大学スピニクス研究会(6.7、7.31、10.31~11.2、2.28)

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