平成14年度(2002年度)事業報告

(平成14年4月1日~平成15年3月31日)

1.事業の状況

1.1 第26回日本応用磁気学会学術講演会
期    日 平成15年9月17日(火)~9月20日(金)
会    場 東京農工大学小金井キャンパス
実行委員長 佐藤 勝昭 (東京農工大学)
講演件数 475件
セッション数 59(一般)、5(シンポジウム、内国際2)、6(ポスター)
参加者 904名
1.2 研究会
第125回から129回までの5回の研究会を下記の通り開催した。

1) 第125回  磁気科学とバイオサイエンス
期日  平成14年5月21日(火)
会場  商工会館(東京都)
参加者 54名
2) 第126回  微細加工磁性体におけるスピン偏極伝導現象とその応用
(第15回磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会と共催)
期日  平成14年11月22日(金)
会場  機械振興会館(東京都)
参加者 92名
3) 第127回  光と磁気の最近の話題
(第47回光スピニクス専門研究会、第16回磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会と共催)
期日  平成15年1月17日(金)
会場  中央大学駿河台記念館(東京都)
参加者 72名
4) 第128回  磁気ストレージ技術の趨勢はどこに
期日  平成15年1月30日(木)~31日(金)
会場  早稲田大学理工学部(東京都)
参加者 189名
5) 第129回  磁気センサ・磁気計測技術の最新動向
期日  平成15年3月14日(金)
会場  中央大学駿河台記念館(東京都)
参加者 92名
1.3 講習会
昨年度に引き続き初等磁気工学講座、サマースクール、応用磁気セミナーを開催した。

第7回初等磁気工学講座
期    日 平成14年7月4日(木)
会    場 大橋会館(東京都)
参加者 37名
第26回MSJサマースクール「応用磁気の基礎」
期    日 平成14年7月5日(金)~6日(土)
会    場 大橋会館(東京都)
参加者 74名
第21回応用磁気セミナー「スピンエレクトロニクス」
期    日 平成15年3月7日(金)
会    場 中央大学駿河台記念館(東京都)
参加者 46名
1.4 専門研究会
本年度はマイクロ磁区専門研究会、光スピニクス専門研究会、磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会、および化合物新磁性材料専門研究会を下記の通り開催した。
また新たにハイブリッド記録専門研究会を発足させた。

1) マイクロ磁区専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第78回 平成14年4月19日 森永プラザビル 32名
第79回 平成14年6月21日 津田ホール 33名
特別 平成14年9月19日 農工大 小金井キャンパス 約200名
第80回 平成14年10月26日 日立中央研究所 約60名
第81回 平成14年12月13日 武蔵野研究開発センタ 約30名
第82回 平成15年2月14日 富士通クロスカルチャーセンター 約30名

2) 光スピニクス専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第45回 平成14年4月25日 東工大 百年記念館 15名
第46回 平成14年5月31日 農工大 多目的会議室 30名
第47回 平成15年1月17日 中大 駿河台記念館 72名

3) 磁性人工構造膜の物性と機能専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第13回 平成14年5月31日 農工大 小金井キャンパス 30名
第14回 平成14年7月26日 東北大(仙台) 25名
第15回 平成14年11月22日 機械振興会館 91名
第16回 平成15年1月17日 中大 駿河台記念館 72名
第17回 平成15年2月17日 三菱電機 保健センタ 28名
第18回 平成15年2月27日 秋田大(秋田) 28名
第19回 平成15年3月18日 応用磁気学会事務所 18名

4) 化合物新磁性材料専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第5回 平成14年6月28日 東大 工学部 30名
第6回 平成14年9月18日 農工大 小金井キャンパス 60名
第7回 平成14年12月4日 東大 工学部 29名
第8回 平成15年3月14日 早大 理工学部 60名

5) ハイブリッド記録専門研究会

回 数 期 日 会 場 参加者
第1回 平成14年12月4日 応用磁気学会事務所 15名
第2回 平成15年2月18日 応用磁気学会事務所 33名
1.5 学会誌発行
日本応用磁気学会誌を26巻4号から27巻3号まで12回、また Transactions of the Magnetics Society of Japan を2巻2号から3巻1号まで5回発行した。

1)日本応用磁気学会誌

巻―号 発行年月日 内 容(詳細は各号の目次参照)
26-4 14.4.1 論説「極限に臨んで」(張 文成)
解説2件、トピックス2件、連載講座1件、論文115件
総ページ数 726
26-5 15.5.1 論説「産・学共同について」(青井 基)
解説1件、トピックス1件、連載講座1件、論文7件
総ページ数 72
26-6 14.6.1 論説「変貌するか? 日本の大学の教育と研究」(松井正顕)
解説1件、トピックス3件、連載講座1件
総ページ数 68
26-7 14.7.1 論説「21世紀と日本の製造業」(野村武史)
解説2件、トピックス2件、連載講座1件
総ページ数 40
26-8 14.8.1 論説「ゆとりの教育」(品川公成)
解説3件、トピックス1件、連載講座1件、論文1件
総ページ数 50
26-9 14.9.1 論説「モノ造りのリーディング・センターを目指せ」(中鉢良治)
解説2件、トピックス2件、連載講座1件、論文3件
総ページ数 66
26-10 14.10.1 論説「大学、企業の風土と構造改革」(牧野彰宏)
解説3件、トピックス1件、連載講座1件、論文1件
総ページ数 52
26-11 14.11.1 論説「Spintronics: Challenges and Opportunities」(J. R. Rhee)
解説3件、トピックス2件、連載講座1件、論文1件
総ページ数 66
26-12 14.12.1 論説「知的興味と学会の役割」(野田紘憙)
解説2件、トピックス1件、連載講座1件
総ページ数 66
27-1 15.1.1 論説「”磁気磁性研究”認知度の向上に向けて」(浦井治雄)
解説1件、トピックス3件、連載講座1件、論文3件
総ページ数 46
27-2 15.2.1 論説「Information Storage; Importance of Back up for Data, Information, and Knowledge」(筧 朗)
解説2件、トピックス1件、連載講座1件
総ページ数 42
27-3 15.3.1 解説「エネルギー問題とマグネティックス」(八木正昭)
解説1件、トピックス3件、連載講座1件、論文7件
総ページ数 76

2)Transactions of the Magnetics Society of Japan

巻―号 発行年月日 内 容(詳細は各号の目次参照)
2-2 14.5.1 論文19件、総ページ数 96
2-3 14.8.1 論文2件、総ページ数 10
2-4 14.10.1 論文57件、総ページ数 234
2-5 14.12.1 論文8件、総ページ数 40
3-1 15.3.1 論文7件、総ページ数 34
1.6 表彰
平成14年度(2002年度)学会賞、業績賞、論文賞、出版賞、学術奨励賞、技術貢献賞、R&D振興賞および優秀講演賞の表彰を下記の通り行った。(学会・業績賞:法橋滋郎委員長、出版・論文・学術奨励賞:佐藤英行委員長、技術貢献・R&D振興・優秀講演賞:阿部正紀委員長)

学会賞:
直江正彦(東工大名誉教授)
受賞対象:磁性薄膜作製用低衝撃スパッタリング技術の研究開発と磁気記録への応用
中村慶久(東北大)
受賞対象:高密度磁気記録システムの基礎的研究
業績賞:
猪俣 浩一郎(東北大)
受賞対象:先端磁性材料およびその応用に関する研究
秋光 純(青学大)
受賞対象:超伝導体及び磁性体に関する先進的研究
論文賞:
Fe(100)強磁性トンネル接合の量子井戸効果
(日本応用磁気学会誌 26巻4号 p410~413)
長浜太郎、湯浅新治、鈴木義茂、田村英一(産総研)
出版賞:
中田高義、高橋則雄(岡山大)
「電気工学の有限要素法」森北出版、1983年発行
学術奨励賞(内山賞):
福澤英明(東芝):スピンバルブ構造を持つ極薄CoFeフリー層の磁歪
斎藤英治(慶大):LaMnO3における軌道波励起
眞砂卓史(産総研):完全スピン偏極強磁性体CrAsの物質設計および合成
近藤健太(九工大):外部磁界で駆動可能な体内埋込用マイクロポンプの試作
仙道雅彦(東北大):発熱素子を組み込んだ磁気マイクロマシンの試作
技術貢献賞:
薄膜インダクタを集積した完全ワンチップDC-DCコンバータ
日本応用磁気学会誌 25巻、8号 p1457~1461
林 善智、江戸雅晴、米澤栄一(富士電機総研)
高分解能スピン偏極走査電子顕微鏡(スピンSEM)の開発
日本応用磁気学会誌 26巻、5号 p784~787
孝橋照生(日立)、小池和幸(北大)
R&D振興賞:
技術功労部門
赤羽浩一、柳沢栄二(ネオアーク):開発技術:µMOKE技術の開発とその製品展開
関根正太郎(日立金属):先端磁性材料開発研究における高度な技術支援
優秀講演賞:(発表順)
比良俊郎(鹿児島大)
齋藤秀和(産総研)
斉藤 伸(東北大)
星野勝美(日立)
土屋裕子(日立)
L.S.Hwang(ネブラスカ大)
小林 修(ミネベア)
馬場康壽(神奈川県産総研)
望月正文(日立)
廣瀬伸吾(産総研)
青木勇二(都立大)
A.E.Noel(富士通研)
大石秀俊(九大)
大路貴久(富山大)
嶋 敏之(東北大)
岩坂正和(東大)
田代晋久(九大)
伊藤博介(名大)
上村拓也(富士通研)
及川勝成(産総研)
大西正規(東工大)
佐藤 拓(東北大)
仙道雅彦(東北大)
小林宏一郎(岩手大)
中村健二(東北大)
1.7 会 合
1)下記の会議を共同主催した。(開催日順)

  • ジョイント光メモリ国際シンポジウム2002(ISOM/ODS2002)ハワイ(7.7~7.11)
  • “International Workshop on High Frequency Micromagnetic Devices and Materials” オランダ(5.2)
  • 2002年光磁気記録国際シンポジウム(MORIS2002)フランス(5.5~5.8)

2)下記の会合を共催、協賛または後援した。(開催日順)

  • 日本能率協会:2002磁気応用技術シンポジウム(4.17~4.17)
  • 日本人間工学会:ケータイ・カーナビの利用性と人間工学(4.25~4.26)
  • 日本トライボロジー学会:トライボロジー会議 2002春 東京(5.13~4.15)
  • 日本希土類学会:第19回希土類討論会(5.23~5.24)
  • 日本AEM学会:第13回「電磁力関連ダイナミックス」シンポジウム(5.30~6.1)
  • 日本機械学会:講習会「MEMS関連技術の新展開」(6.6)
  • 日本金属学会:セミナー「先端材料における拡散―基礎と応用」(6.6~6.7)
  • 日本シミュレーション学会:第21回計算電気・電子工学シンポジウム(6.19~6.20)
  • 日本物理学会:2002年度科学セミナー 「ボーズ・アインシュタイン凝縮から高温超伝導へ」(7.29~7.30)
  • 未踏科学技術協会:第1回ナノサイエンス・サマー道場(8.18~8.20)
  • 日本学術会議:第40回茅コンファレンス「ナノ構造炭素の科学とその応用」(8.21~8.24)
  • 日本学術会議:計測連合シンポジウム 先端計測2002(9.6)
  • 電気学会:14年度電気学会基礎・材料・共通部門大会(9.11~9.13)
  • 未踏科学技術協会:第17回希土類磁石国際会議報告と最近の磁石トピックス(9.27)
  • 日本時計学会:2002年秋季マイクロメカトロニクス学術講演会(9.27)
  • 新機能素子研究開発協会:2002年度新機能素子シンポジウム(10.8~10.9)
  • 磁性アタッチメント国際研究プロジェクト:第6回磁性アタッチメント国際シンポジウム(10.19~10.20)
  • 超電導工学研究所:第3回超伝導スクール(10.22)
  • 大学と科学公開シンポジウム:21世紀を開く水素の世界(10.23~10.24)
  • 神奈川科学技術アカデミー:教育講座平成14年度第Ⅲ期(10.30~)
  • 新磁気科学研究会:第6回新磁気科学シンポジウム(11.6~11.8)
  • 日本電子部品信頼性センタ:第11回RCJ信頼性シンポジウム(11.6~11.8)
  • 日本機械学会:講習会「ヒット商品の裏話」(11.8)
  • トライボロジー学会:トライボロジー会議2002年秋(11.8~11.10)
  • 国際超電導産業技術研究センタ:第15回国際超伝導シンポジウム(11.11~11.13)
  • 磁気分離研究会:第3回磁気分離研究開発に関するワークショップ(11.15~11.16)
  • 応用物理学会:第31回薄膜・表面物理基礎講座「遷移金属酸化物薄膜の基礎と応用」(11.21~11.22)
  • 日本金属学会:セミナー「凝固および結晶成長」(11.21~11.22)
  • 日本希土類学会:「希土類資源の有効利用と先端材料」(11.21)
  • 日本希土類学会:日本希土類学会第21回講演会(11.22)
  • 日本機械学会:第45回自動制御連合講演会(11.26~11.27)
  • 磁性流体連合講演会実行委員会:平成14年度磁性流体連合講演会(12.5~12.6)
  • 日本金属学会:シンポジウム「400Gb/in2級を目指した磁気記録材料の現状と今後の展望(1.14)
  • 神奈川科学技術アカデミー:教育講座平成14年度第Ⅳ期(2.20~)
  • 日本AEM学会:第12回MAGDAコンファレンスin大分(3.27~3.28)

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