第54回強磁場応用専門研究会

共催 低温工学・超電導学会磁気遠隔力の空間的・時間的制御とその応用に関する調査研究会
   応用物理学会 磁気科学研究会

本研究会では、今年度、長岡技科大で学位を取得された馬場翔子博士にご講演いただけることになりました。磁場配向セラミックスの製造に関する興味深い取り組みについてお話しいただける予定です。
できるだけじっくりと議論するため、講演時間を長くとっています。またとない機会ですので、是非、ご参加いただければと思います。

新型コロナウィルス感染拡大防止のため、開催方式をWeb会議に変更しました。
参加ご希望の方は世話人までメールにてご連絡下さい。アクセス情報をご案内します。

日 時: 2020年3月27日(金) 14:00~16:00
参加費: 無料
オーガナイザ:秋山庸子 (阪大) yoko-ak_at_see.eng.osaka-u.ac.jp
       廣田憲之(物材機構)hirota.noriyuki_at_nims.go.jp
       山登正文 (首都大)  yamato-masafumi_at_tmu.ac.jp 
      (_at_ を @ へ変更してください)

プログラム

14:00~16:00
磁場下での光重合反応を用いた結晶配向セラミックスの製造

○馬場翔子(長岡技科大)

機能性セラミックスの特性向上には結晶配向が有効である。強磁場の利用は弱磁性微粒子の配向を可能とし、焼結による緻密化を容易にする。本研究では、磁場中で配向後に光重合反応を用いて短時間で固化させる新規結晶配向セラミックス製造法の開発を目的とした。光硬化樹脂を用いて(Sr,Ca)2NaNb5O15(SCNN)の高濃度スラリーを調製し、回転磁場中で配向成形と硬化反応を短時間で行い、焼結してシート状のセラミックスを作製した。次に、粒子の配向挙動に関する理論を提案し、光重合反応を利用して実証した。さらに焼結中での配向構造の発達機構も解明した。